オリジナル金魚のお話3 【もみじ出目金】

オリジナル金魚のお話3 【もみじ出目金】
もみじ流金に続き、今回は もみじ出目金 を紹介します。

オリジナル金魚No3 【もみじ出目金】

もみじ琉金の稚魚の選別中に、微妙に目の飛び出た個体を発見しました。その魚をを元に今から7年前の2005年に品種改良をスタートさせました。

名前の由来は、もみじ琉金と同様でオランダ獅子頭や琉金などの赤色と比べると、より深い深紅色でまるでもみじが紅葉した様な色を持つもみじ系金魚で、目の出たタイプの魚なので、もみじ出目金と名づけました。

品種改良の過程において初期の頃は、目の出方が少なかったり、左右のバランスが悪かったりと、なかなか固定がうまく進みませんでした。時には普通鱗の赤出目金との交配など試行錯誤の日々が続きましたが、現在目の出方に関してはかなり安定し、納得のいくものとなっております。
しかしながら、更により良い金魚を作る為に、品種改良を続けていきたいと思います。

もみじ出目金を品種改良していく上での定義と目標
 ・ 黒目で左右対称に突出している
 ・ 体全体に網目透明鱗をまとった出目金
 ・ 体形は中寸

 今後進めていきたい改良は、金魚でいう網目透明鱗(錦鯉の金銀鱗=キンギンリン)の鱗をからだ全体にまとった もみじ出目金をめざしていきたいと思います。


参考 : 金銀鱗・・・ベースとなる鱗は透明鱗。その透明鱗に光が入る。紅色の鱗は金色に輝き、白地の鱗は銀色に輝く。
(太陽の光の下では銀鱗がまるで七色に輝いている様に見えます)