オリジナル金魚のお話 【もみじ竜眼】②

一年程前に、オリジナル金魚のお話4で紹介させていただいた「もみじ竜眼」の改良状況をお伝えしたいと思います。

さて2011年5月7日に紹介させていただいた写真&動画の個体は、「F4」個体の明け2歳魚になります。
その時の記事にも書かかせていただきましたが、作り手として十分納得のいかない出来の為、もみじ竜眼としての販売は行いませんでした。
その後、2011年5月下旬に「F5」となる個体を仔引きしましたが、とても残念な納得のいかない結果となってしまいました。

そして、2012年の今年は、今のところ なかなか良い感触です。

昨年春から現在までの もみじ竜眼の作出をまとめてみました。


上記は2011年5月に仔引きした「F5」個体です。
現在2歳この魚の特徴は、普通鱗で、目が出ていません。
2010年生まれの「F4」個体の欠点である頭(肉瘤)の発達が不十分の為、2008年生まれの「F2」オス個体 × 「F4」メス個体との掛け合わせが「F5」個体となります。
オス親の特徴が強く出たせいか、見た目上は長手のオランダにしか見えません。


今年度は4つのグループに分け、念願のもみじ竜眼(新品種)の誕生に向け、頑張っております。
グループ訳は下記の通りです。
グループ1・・・ 「F4」オス   ×  「F4」メス
グループ2・・・ 「F4」オス   ×  「F5」メス
グループ3・・・ 「F5」オス   ×  「F4」メス
グループ4・・・ 「F5」オス   ×  「F5」メス 


この様に400リットルのプラ舟で品種改良を行っております。

現在のところ、グループ4がなかなか良い感触です。



今後どのように成長するか判りませんが、2012年度生まれの「F6」個体になる可能性が高そうです。
今年の秋頃には、晴れて「もみじ竜眼」として販売させていただけそうです。
しかし、その時点で 納得がいかない場合は、妥協をせずに来年以降もチャレンジし続けたいと思います。



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