オリジナル金魚のお話【もみじ竜眼】③

オリジナル金魚のお話「もみじ竜眼」 半年ぶりの更新となります。
その後の記録を紹介させていただきたいと思います。

前回ご紹介した4つのグループに分けた内の「F5」オス×「F5」メスから生まれた稚魚は、品種改良を始め6年目の稚魚となります(F6)。
その個体は7か月前は、まだまだ小さい黒子でした。
その段階で なかなか良い感触を持ち合わせた稚魚も、その後順調に成長し期待以上の結果となりました。


2012年生まれ F6個体です。

品種改良中ということもあり、作りこんでいない為、体は決して大きくありません。
仕上がってもいないこともあり、決して立派な魚とは言えませんが、長年に渡り追求めていた特徴を持ち合わせた金魚となりました。



「F4」の個体には見ることのできなかった肉瘤の発達が確認できます。

当時の「F4」個体をご覧になりたい方は、最下部「過去のアーカイブ」内の ”オリジナル金魚のお話4 【もみじ竜眼】①” にて動画がご覧になれます。
目先には肉瘤がなく、ツンツルです。



僅かですが、目先も発達しております。



この個体は比較的 兜巾(トキン)が発達している個体です。



もみじ竜眼の特徴である、網目透明鱗も綺麗です。
「F6」個体は全ての金魚が普通鱗ではなく、網目透明鱗となりました。


2012年「F6」個体は、もみじ竜眼の作出、品種改良を始め6年の年月が経ちました。
ようやく理想とするもみじ竜眼の定義を持ち合わせる、大元の親魚となる個体を作り出すことが出来ました。
しかし「F6」個体に関しては、まだ販売するには至りません。
ここまで来たからには、妥協せず、「もみじ竜眼」として納得のいく個体を作り出した後の販売としたいところです。
7年目となる2013年は更に改良を進め、血の固定をはかりたいと思います。

2か月後の産卵時期が今から楽しみです。
今年こそ・・・!



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